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このエール、届け!

幸せって、いつも、自分で見付けて感じていくものなんだね。そんな風に思えるようになったのも、今まで出会った方々のお陰。もらったエールのお返しが出来たらいいなあ。

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なみだの後で!

私のお父さんは、スポーツマンで体もたくましく、筋肉もりもりです。じょうだんもよく言って私達兄弟を笑わせてくれたりもします。でも怒るととても恐く、気が強い面もあり、よくお父さんと本気になって口げんかをしたりします。必ず私が負けますが、私はそんな元気いっぱいのお父さんが好きです。
ですから、元気なお父さんが泣くことなんか私の中ではありえないことだったのです。

2月のある日のこと。私と一つ年下の弟のノブ君と三つ年下の弟のコウ君と三人で遊びに行ってた「なぎさ公園」から帰ることになりました。しかし、帰り道、私の不注意でノブ君とはぐれてしまいました。私は気になって一生懸命さがしたけど、中々見つかりません。
そしてやっとノブ君の自転車を見つけました。何か様子が変だぞと思いながら、その前まで走って行って見ると、ノブ君のくつがぽつんと落ちていました。その自転車から一メートルはなれた所に何とノブ君がたおれているではありませんか。その周りには何人もの人がいたので、私は急いでノブ君のそばに行き、そのかわいそうな姿に思わず泣いてしまいました。
ノブ君の頭から血が流れていて、ノブ君の目からもなみだがでていました。ノブ君はいたさをぐっとこらえているようでした。

その時、おばあちゃんとおじいちゃんがかけつけてくれました。そして泣いている私におばあちゃんが気づき、私のかたに手をのせ、私に
「大丈夫よ。ノブ君は大丈夫。」
と、はげましてくれました。
 そうこうしていると、救急車が到着し、私とおばあちゃんは救急車に乗り国立病院にむかいました。その間、おばあちゃんは何度も何度も私とノブ君をはげましてくれていました。

 その後すぐに、お母さんとお父さんが病院にかけつけてきました。お母さんはノブ君の姿を見るなり、すぐに大声で泣き出しました。私もなみだが止まらなくて、ずっと泣いていました。でも、お父さんはノブ君やその姿を見ても、なみだをぐっとこらえていました。いつものお父さんのような元気が全くありませんでしたが、泣くのをがまんしてしんぼうしているなあと思いました。
 それから、お母さんとお父さんは、病院の先生と話をすることになり、私は違う部屋で待つことになりました。

 しばらくして、病院の先生と出てきたお父さんの目からなみだがこぼれ落ちていました。(初めてお父さんのなみだ。お父さんでも泣くんだな。)
と思っていると、とてもつらい事を先生から聞かされました。それは、ノブ君は、車にひかれた時に、左手の中指、薬指、小指がふまれてしまったので、指を切断しなければならないということでした。
 その事を聞かされた時には、もう心の中が真っ暗になりました。
(なぜ、ノブ君だけがこんな目に。あの時、私とはぐれずに一緒に帰っていたら・・・。)
 そして午後八時から午前一時までもの長時間手術が行われました。無事手術は終わりました。

 しかし、ノブ君にとっても、私達の家にとっても大変なのはこれからでした。ノブ君は自分自身の指のことを見て悩むだろうし、あの元気なお父さんは元気をなくすし・・・。つらい日々が続きました。
 そんなある日、担任の先生が私のお父さんから、学校全員へあてた手紙を読んでくれました。
「ノブ君は、事故にあいましたが、みんなとおなじ様にがんばっています。みんな仲良くして下さいね。そして二度とこんな悲しい事故が無いように交通事故には気をつけてね。」
と、書かれていて、私は元気なお父さんにもどったなあと思いました。そして、ノブ君と同じような交通事故を少しでも防ぐためにも、学校のPTAの副会長をすることになったと知り、私はますますお父さんのことが好きになりました。あのお父さんの流したなみだの後で、お父さんはきっとさらに心が強くなったんだなあと感じました。私もしっかり泣いた分強くなれたかな・・・。

 入院中ノブ君は、リハビリなどよくがんばりました。友達のお見舞いやはげましの言葉などをもらうと、とてもうれしそうでした。
 そして、事故から、一ヶ月以上が過ぎ、新たな学年となって初めて、兄弟三人そろって元気に学校へ登校しました。
 ノブ君は今現在、大きな運動場のある小学校で思いっきり走ったり、友達と仲良く勉強をがんばったりしています。そしてお父さんと私はと言うと、以前以上に楽しく口げんかをくりかえしています。




ノブ君とコウ君は仮名を使わせて頂きました。

まだまだノブ君にとって、兄家族はこの事故の件で、奮闘中です。
でも、ノブ君が生きてくれていて良かったです。
ノブ君も、指は失ったけど、水泳教室で、「こいつ、指がないで~。気持ちわる~。」って、言われても、平気な顔で、怒ることも泣く事もなく、「僕はもう、言わないことにしたの・・・。」と言うほど強くなりました。
しかし、こっちが泣きたくなります

彼らが支えられた言葉、本を最後まで読み返して、また紹介しますね。

この作文を書いた姪っ子も、当時4年生でしたが、今は小学六年生。
しっかりしたお姉になりました。
彼女の趣味は読書です。
小学生の頃の私とは大違いです。
だから、こんな作文が書けたのだと思います。

彼女の目標は、どうやら私らしいです。
義姉から聞いたことですが、目標にされては・・・。
それに恥ずかしくない叔母さんでなければと日々頑張ってます。
可愛い姪っ子よ!
これからも、こんなおばさんだけど、一緒に頑張っていこうね。
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