いつも拍手を、ありがとうございます

今日は少し長くなると思います。
最後まで読んでいただけると幸いです

この本に出会って、やっとこの時が来ました。
今日、2022年1月31日付で、夫が約18年10ヵ月勤務した会社を卒業致します

今朝、のぶちゃんの最後の出勤のお見送りをさせてもらいました

涙が溢れて、今も止まらない

毎朝、「ご安全に!」と何度も言いながら見送り、どうか今日も無事に帰ってきてね。
神様、どうか、のぶちゃんをお守りください。今日も沢山良いことがありますように!

祈るしかなかったです

そして、無事に家に帰ってきてくれると、ホッとする
「つらいから、会社やめます」が言えないあなたへ(出会い編)「つらいから、会社やめます」が言えないあなたへ(読書感想編:その1)「つらいから、会社やめます」が言えないあなたへ(読書感想編:その2)「つらいから、会社やめます」が言えないあなたへ(読書感想編:その3)「つらいから、会社やめます」が言えないあなたへ(読書感想編:その4)「つらいから、会社やめます」が言えないあなたへ(読書感想編:その5)を書いてから、紆余曲折、色々とありました。
私達の結婚の仲人をしてくださった先輩が亡くなられて4年。
命をかけて先輩が残してくれたメッセージが何だったのか?
のぶちゃんはそれを推し量りながら、仕事を続けていました。
後輩達やお客様の事をいつも大切に思うのぶちゃん。
後輩が、結婚して新婚旅行に行っている間も、退職前の有給消化中期間も、一人で何とか仕事をこなしてきたのに、のぶちゃんの有給30日以上残ったままの状態。
何で何で何でだ~!

私は、怒りで頭が爆発
年が明けてからも、のぶちゃんの後任者は来ない。来たのは先週の月曜日から。
お客様の電話を取らなければ、機械が動かず、生産不能になる。
調子の悪い機械は、のぶちゃんも含む作業者の命も奪いかねない。
そんなこんなですが、のぶちゃんは、「辞めれればそれでええんよ。」と、必死で今の状況を耐え忍ぶ。
ただ、周りの人の事をおもって・・・。
でも、私の頭の中には、先輩の顔が目に浮かぶ。
胸の中は、何だかマグマが煮えたぎっている


私に出来ることは何?なにか出来ることはないの?何かせずにはいられませんでした。
結果、のぶちゃんにとっては、何もしない方が良かったということだったのかな?
いや、まだ結果は分からないけど・・・
この有給、買い取ってもらえないのか?
家族としてできることはないかと、労働基準監督署に匿名で聞いてみた。
会社が有休を与えることが義務になっているので、有休を買い取ることは法律違反になる。
しかし、有休を取得できる状況ではなかった場合、二つの対処方法があると、ご回答を受けました。
ここに書くことは、電話で伺ったことで、私の解釈できた範囲の事ですので、詳しくは、皆様もご自身で問い合わせてみてくださいね。
①有休を取得できる状態ではなかった場合は、特例として、買い取ることはみとめられている。お願いすることは出来る。
②退職の日を有休が取得できる日付まで伸ばす。但し、これには、再度会社とのぶちゃんとの話し合いが必要。
※上記2項の対応ができなければ、なすすべはなし。夫が先週月曜日から二泊三日の出張でいなかったのもあり、私は会社に有休買取の交渉の問い合わせをしてしまったわけです。
家族としての怒り、ぶつけてしまいました。
私は諦めが悪くて、交渉は月曜日から木曜日まで。
結果、最初から最後まで、会社の回答は変わらず
「前例がなく、特例を認めるわけにはいきません。有給の買取はしません。」
最後の交渉の木曜日、会社側から
「あなたがやっていることは、ご主人の顔に泥を塗っているんですよ。」
と、言われたのでした。
それを言われたのが、木曜日のお昼前ぐらいだったかな?
撃沈された私は、のぶちゃんがどんな感じで帰ってくるのか?
三行半されてしまうかも

と色々と頭を巡らせながらも、夫の言葉「辞めれればそれでいいんよ」が、やっと腑に落ちた

のぶちゃんが帰ってきて、顔色を伺いながら恐る恐る聞いてみた

ミキ:会社の人から何か連絡あった?
のぶ:いや、そんなのに対応できる状態じゃないよ。また修理の対応あるし、退職までに終われるんかな。
ミキ:ほうなん。ごめんね。会社の人からノブちゃんの顔に泥を塗ってるって言われたんよ。
のぶ:怒られたん?
ミキ:うん・・・

(そして、私と会社のやり取りを、今の私の心境で説明できるだけの説明をしました。)
のぶ:みんな頑張ってるんよ。負け戦に挑んで、撃沈されて、おかしな人じゃね。僕が出来ないことをいくつも飛び越えてやることが出来るのがミキさんなんよね。面白いわ。日本やうちの会社の中では通用しないだろうけど、アメリカとかだったら、Good job! なんじゃない?
(と、笑いながら優しい笑顔で私をみるんです。)
ミキ:ほうなん?なんか、宇宙の果てまでも大きな器だね。本当に、本当に、ありがとう。ノブちゃんと結婚して本当に良かった。私が釣り合う人にならんといけんよね。
その日から、ずっと、のぶちゃんの行動を垣間見るたびに、これまでの事を想い返す度に、涙腺が崩壊

土曜日の最後の現場も、後輩にレクチャして、何とか無事に帰ってきてくれました。
後輩がランチをご馳走してくれたみたいで、本当に嬉しそうでした

昨日は、ずっと使ってきた社用車や、事務所の片づけ。
昨夜は10時ぐらいまで一時間位かけて、洗車していました。
のぶちゃんが、何だかいろんな気持ちを込めながら丁寧に洗車している様子をみては、涙が止まらない

「これまで夫を無事に家に送り届けてくれてありがとう。」と、言いながら、私も一緒に洗車しました。
そして、今朝、まだ布団の中にいた二人

のぶちゃんの会社の携帯が鳴りました

ミキ:え~、誰から?まだ電話かかって来るの?辞める挨拶してないの?
のぶ:先週会って挨拶したよ。最後の日に、ごめんなさい。って最初に言われたわ。
ミキ:最後まで頼られて、凄いね。でも、こんな朝早くから、大変よね。
のぶ:ほうよ。みんな大変なんよ。
それから、朝ご飯を食べて、最後の出勤をされました。
そして、今日も「最後の日だね。ご安全にね。」と、ハグしながら、背中たたく

私は、17時半に家を出て、のぶちゃんのお迎えに行く予定。
どんな言葉をかければ、良いのだろうか?
どうかどうか、あと数時間ですが、無事に勤務が終えられますように

と、長々と書いたのだけど、まだ、このままでは終われない。
のぶちゃんの退職日が決まって、お客様の現場があれば、最後の作業で、その退職の旨をのぶちゃんがお客様に伝えると、
「じゃあ、うちの仕事を手伝ってよ。」
と、方々からお声があるそうです。
本当にありがたいことです


ここまでののぶちゃんが出来上がったのも、会社の諸先輩方々、同僚、お客様や協力会社の皆々様からのご鞭撻やご指導あっての賜物です。
有休以上の、沢山の感謝すべきことを既に頂いている





最初からのぶちゃんはそう思っていたのかもしれません。
のぶちゃんのこと、知っているつもりでいたけど、今回の事で、私が思っている以上に、愛が深く、俯瞰した物事の見方、考え方が出来ちゃう、仙人のような人なのだと知ることが出来ました。そして、まだまだ知らないことがありことを知りました。
そして、社員としてではなく、違った形で会社に恩返しをしようとしているんかな?
いずれであっても、私の出来る限りで、のぶちゃんを応援しようと思います

今回の私の負け戦は、目も当てられない失態かもしれません

でも、それを笑いにしてしまえるこの人に、
私は一生ついていく
覚悟が更に強まりました

のぶちゃん、卒業おめでとう!
今まで、本当にお疲れさまでした
心からありがとう!
こんな私だけど、これからもずっと一緒にいてね
大大大好き
愛してるよ

心屋さん、この本を書いてくださり、誠に、ありがとうございました。
試せたこと試せなかったこと色々とあるけれど、沢山の驚きと勇気を頂きました。
これからも、沢山の方々が救われますように
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